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一級建築士事務所
西川拓平田悠
TAKU NISHIKAWA
HARUKA HIRATA
ARCHITECTURE
OFFICE
夫婦二人のための住宅の計画。
形成されてから月日が経った、成熟した住宅街の一角に敷地がある。
周囲の家々は南側になるべく大きく庭を設け、北側は境界線になるべく近接して建てられている。
南側接道している敷地では北側に使われない死んだ空間が連なり、北側接道する敷地の南側の大きな庭につながっている。
その誰にも使われていない公共空地のような「空き」を最大限とりいれるような家を構想した。
敷地の北角にぽっかりと空いた、半分部屋のような庭のようなスペースを設けた。
そこに一年を通して日に何時間かは必ず光が入るよう、家の二階のボリュームを対角線状にスプリットさせ南北に光の道筋を通す。
敷地は45°振れた街区同士の接辺上にあるため家に斜めの抜けを作ることで、敷地をまたいだ大きな現象を取り入れやすくなると考えた。
北角に置かれた部屋のような庭のようなスペースは家のいたるところに光を届け、風を通す。
そこはまた家のいたるところから目撃され、観察され、住民の折々の気持ちがそこに定着される舞台のような場所になる。
また開放された敷地北側上空の空白によって、周りが明るくなり、風通しが良くなるなど周辺環境にもその豊かさが共有されるようになる
photo:木暮伸也
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