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森の光教会

2014-2016

隈研吾建築都市設計事務所での担当物件。

高崎市内の結婚式用チャペル新築計画及び既存棟内装の改修計画。

高崎駅から徒歩圏内にある敷地にて既存建物の一部を除去し、結婚式用のチャペルを増築する計画である。敷地は交通量の多い幹線道路に面しており、高層の建物や駐車場、新幹線の高架などに囲まれている。そのような場所に結婚式にふさわしい空間を求められた。典型的な雑然とした都市のランドスケープの中で、いかに突出していて品格のあるモニュメントを作るかのチャレンジである。

私たちの提案したものは、木ルーバーに覆われた複数枚の面(屋根、外壁)がお互いにもたれ合うように建つことで生まれる錘状の空間である。建築を屋根、軒といった要素によって構成しその鋭角化を徹底させた。

内部においては面と面の隙間から光が差し込み、外部の景色を遮断しつつ豊かな自然光に満たされたチャペル空間を実現できた。チャペル祭壇の正面にある壁には朝方光が直接当たり、南中高度が高い正午から午後にかけて中庭の水盤を反射する光によって客席後方西側が明るくなり、日が暮れるとともにハイサイドライト沿いに夕陽が差し込む、というように時間帯によって光の状態が変化することを意図して計画した。

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